◆【レビュー】『ソニプロ』◆

     

■タイトル ソニプロ
■プラットフォーム 3DS
■ジャンル アイドルプロデュース&コミュニケーション
■発売元(開発元) イメージエポック(タムソフト)
■発売日 2014年 7月 31日
■価格 5,980円(税込)

 



 「そに子? あぁ、ゲーセンのプライズにあるおっぱい丸出しのボーカロイドもどきね。」

とまぁ、そに子と言われても、こんな知識しかない私。当然ゲーム化されても興味が湧くはずがない。
さらに販売が前科のある「イメージエポック」というマイナス材料付き。こんなゲーム誰が買うかと。。。

 …と、いうはずだったが。気が付けば発売日に購入していた。

動機は、「お姉チャンバラ」「ドリームクラブ」「閃乱カグラ」と実績のある「タムソフト」制作だから。
たったこれだけの理由で「もしかしたらこれ、隠れた良ゲー(パンツゲー)に化けるんじゃね?」という、
淡い期待から突撃してみた。…しかし。これが非常に・・・期待ハズレな結果となってしまった。
 
 ■そもそも「そに子」とは

 そもそも、そに子とは何者か。
単直に言うとニトロプラス(ゲームメーカー)のマスコットキャラクターである。
見た目はボーカロイドっぽいが、人間の大学生という設定。歌もグラビアもこなす巨乳の現役女子大生というチートじみた性能のキャラクター(笑)

 ニトロプラス自身はパソコン版のそに子ゲー「ソニコミ」を2013年に発売済み。こちらはグラビア撮影がメインのゲームであった。(後にPS3に移植された)

3DS版はそこからさらに「育成要素」と「音ゲー要素」を追加し、シナリオを音楽プロデューサーにして作り直した上位互換の完全新作という位置づけだ。
3DSで発売するにあたり、販売実績のある「イメージエポック」が担当し、製作はポリゴン女子に定評のある「タムソフト」が担当した、とまぁ、なんともややこしい発売経緯となっている。
 
 


育成要素付き
 ■システム

 「で、結局なにやるゲームなのよ?」

一言でいうと ぶっちゃけ、「育成要素のついたギャルゲー」である。

ある日、事務所に突然やってきたそに子のプロデュースを受け持つことになった音楽プロデューサーの物語。ゲームの大まかな流れは、アドベンチャーパートでそに子のパラメーターを高めつつ、「ライブモード」、「グラビアモード」で成果を果たす、というもの。プレーの結果でストーリーが若干変化するマルチエンディング方式。

そに子のポリゴンモデルは3DSとは思えないほどハイクオリティ。生き生きとした動作は大変愛らしく、しかもフルボイス。脇役までみんな喋りまくり。登場する歌は販売実績のある人気曲ばかりで聴き応え十分。初見で「おおッ?このゲームすごくない?!」となること請け合い。

そう、初見は良ゲーであった。しかしそれも持って1時間。
次第に、その意識も薄れ、気が付けば熱中できなくなっていた。
 
 


アドベンチャーパートの画面。
よく動き、よく喋る。


3DS版のウリ。ライブモード。いわゆる音ゲー。

 ■飽きる

 良ゲーであるにも関わらず長時間プレーすると「飽きる」。
その理由は


      「 単 調 」   だから。


 まずストーリー。「波がない」。
練習→ライブ→成功→打ち上げ→悩む→練習…ひたすらこの展開の繰り返し。
そりゃ現実の音楽業界ってこんなもんよと言われればハイそうですかで終わるかもしれんが、ゲームなんだからさ、もっとこう、モチベーション上げるようなストーリーを頼むよ。主人公が悩み葛藤するシーンとかそんな長時間見せられてもなー。あと、アイドルだからなのか恋愛要素が一切描写されないのも不自然であり退屈。

 そして決定的なのがこれ。「ご褒美が無い」。
例えば「よーし、海にいくぞー!」という展開になっても、ポリゴンキャラがグリグリと動くだけで終わってしまう。オッパイ揉みまくりイベントであろうと声と効果音だけで終わってしまう。「いや、そこはご褒美CGをフルスクリーン表示でしょー!」と何度ツッコんだことか。

 クリアしてみて分かったが、ご褒美どころか、そに子のイベントCGは一切出てくることはなかった。予算無かったのか資料もらえなかったのか不明だが、最初から最後までポリゴンキャラのみでイベントを演じきってしまった。しかも脇役が全員平面の2Dなので、そに子との絡みが不可能。そに子の1人芝居状態。初見「おぉッ?!」と思ったポリゴンキャラも数時間ぶっ通しで同じものを見せ続けられればそりゃ飽きがくるってもんだ。

 じゃあポリゴンモデルでご褒美的な要素があるのでは?、と期待してしまうのが人間の性であるが、これがまた中途半端な作り。いちおうストーリーを進めることで様々なコスチュームがもらえるのだが、入手したコスチュームは「ライブモード」、「グラビアモード」(時間制限あり)でしか見ることが出来ず、ゲームの核となるアドベンチャーパートでは着替えることが出来ないという制限っぷり。

総プレー時間は7〜8時間だったが、後半は正直苦痛でしかなかった。
周回プレーでイベントが変化するらしいのだが、2周目はもう、やるかどうか。

 


脇役キャラはみんな個性があって面白いんだけど。


グラビアモードはコスチュームが変えられて楽しいのだが。
 ■総評

 悪くは無いんだけど、期待以上ではなかったなー、という感想。
これは例えるなら、「パンツ見えそうな女の子が表紙の薄い本を、喜び勇んで購入してみたものの、
いざ開封すると、聞いたことも無いサークルの座談会しか書かれてなかった時の絶望感」に近い。
(逆に分かりづらい)

 これさ、製作者がユーザーの求めてるものを全く理解して無いよね。
こんなシリアスなシナリオなんか誰も期待してないっつーの。 スタイリッシュなコスチュームも誰得なんだよ。
もっとさー、ぶっ壊れてもいいんじゃないのよ。例えば、タッチスクリーンでおっぱい触りまくれるとかさー、
カメラをスカートの真下まで操れるとかさー。オッパイで今の地位を築いたくせに、なに今更カッコつけてんだか。
カッコつけるならつけるでさ、音ゲー部分だけでも良ゲーに仕上げてくれれば隠れた名作にもなれただろうに、
そこすらマーカー表示が見づらかったり、スコア保存が出来なかったり、BAD判定の効果音が不快だったりと、
中途半端な出来だしな。フォローのしようが無いよ。

結局、そに子ファン向けのコレクターアイテムといったところか。
半端な興味しか無い人は手を出さない方が賢明だろう。(私だよ!)



以上、「ソニプロ」レビュー、おわり。




















 フリーグラビアモード(時間無制限)




















 

 

 

 

 

 


 とりあえず、手放さず取っておくか。



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