◆【レビュー】第2次スーパーロボット大戦α◆


■タイトル 第2次スーパーロボット大戦α
■プラットフォーム PlayStation2
■ジャンル シミュレーションRPG
■発売元(開発元) バンプレスト
■発売日 2003年3月27日
■価格 7980円(限定版は9980円)(税込)

 毎度の事ながら戦闘アニメーションが話題になる本作。店頭デモに釘付けになって購入しちゃったって方も多いと思います。戦闘アニメーションはもうとにかくスゴイの一言です。これでもか!というくらい2Dロボットキャラが動きまくります。
しかも今回は攻撃時だけでなく、「防御」、「ダメージモーション」、「回避行動」、すべて無駄に(笑)アニメーションします。2D格闘ゲーム顔負けです。さらには一部の女性キャラクターにおいては胸がアニメーションするという今までに無い要素まで詰め込まれています。

 しかしながら、どうしても戦闘アニメーションばかりに目がいってしまいがちな「スーパーロボット大戦」シリーズなワケですが、ゲーム的に見てどうなの?と思われることでしょう。今回はシステム部分における個人的感想を述べてみたいと思います。


■新システム『小隊システム』

 今回のスパロボは今までのシリーズのシステムとは大きく異なります。それが今回から採用となった「小隊システム」なんですけど、これは今までユニットを単品で出撃させていたのを、最大4人までのユニットワンセットにして出撃させましょう、というもの。(1人で小隊を組むことも可能)
 メーカーとしてもユーザーとしても、いわゆる「2軍ユニット」というのを出したくないという気持ちは一緒だったみたいで、このシステムはすごく画期的!これで常時モンシアがラーカイラムでスタンバっているという状況は見なくて済むわけです。万歳万歳。

 …と、当初は思ったんですが、実際に見てみると
『小隊長』以外のユニットは専用武器(ビームライフルとかバルカンといった小ダメージの攻撃)しかだすことができません。これでは結局は小隊長一人で行動しているようなものです。最終的に隊長以外のメンバーは精神コマンドを提供するだけというオプションのような存在になってしまいました。

 もうちょっと小隊攻撃のパターンにヒネリが欲しいところです。


■小隊システムの攻略『全体攻撃』

 小隊システムが導入されたことにより、ロボットの攻撃方法にも新システムが導入されました。
それが敵小隊メンバー全体を攻撃するという『全体攻撃』です。
ハッキリ言ってこの攻撃があると無いとではゲームの進行状況は大幅に異なってきます。
というのも、敵も3体くらいの小隊で攻めてくるので、単品を攻撃する武器で攻撃していたのではとてもじゃないですが時間がかかりすぎます。そんなワケで自然と『全体攻撃』を持ったユニットが優遇されることになります(マジンカイザー・ガイキング・ウイングガンダム等)、逆にこの攻撃を持ってないユニット(ガオガイガー・νガンダム等)は当然のごとく出番が少なくなりがちになります。

 なんだかんだで今回もユニットの差別化が存在したのがちょっと残念でした。


■もちろん敵も使ってくる『全体攻撃』

 当然の如く、敵も『全体攻撃』を使ってきます。
で、毎度のように回避時には精神コマンド「ひらめき」とか「集中」とか「鉄壁」でやりすごすことになるわけですが、この場合、小隊メンバー個別個別に精神コマンドを使ってやらないといけないという、なんともものすごい面倒くさい作業が発生します。(上記の精神コマンドは使っても自分にしか効果が発生しない為)
 メンバー全員にかかる「集中」とかあればまだ楽だったんでしょうけどね。さすがに1回の攻撃に対して「ひらめき」を4回も使わなければならない時は、ちょっと面倒だな、と感じました。


■全体的にヌルい

 ヌルいです。
もしかして「スパロボIMPACT」の時、「難しすぎるぞ!」という声でも多かったのでしょうか。熟練度を獲得しまくって難易度ハードにしても簡単すぎます。ボス敵はダメージを減らしても全然撤退する気配を見せないし、援護攻撃を使わないと倒せないボスキャラクターなんてものもいませんし。ちょっとあっけなさすぎると思う場面も多々ありました。
まぁ、スパロボ的楽しみ方をするのであればこれくらいの難易度でちょうどいいのかもしれませんが。


■結論

 今回から始まった『小隊システム』はまだまだ改良の余地ありといったところでしょうか。とりあえずたくさんのユニットを登場させたいという作り手の気持ちは分からなくもないんですけどね、これはゲーム的にちょっと・・・と思う部分が多少あったもので。
このへんの改善は次回作に期待ですね。

 まぁしかし、システム的には色々と細かいところで不満を漏らしたワケですが、基本的にスパロボ的ロボット混戦RPGな作りは相変わらずですし、戦闘アニメーションは目を見張るほど素晴らしい動きをしますし、「〜IMPACT」みたいに拷問のようなシナリオのボリュームもありません。ファンは安定して楽しめるのではないでしょうか。個人的には長年登場を待ちわびていたガオガイガーの参戦というだけでも大満足だったりします。


 そんなワケで、従来のスパロボファンの方、神谷明の大ファンという方、ゴーショーグンの「スペースバズーカ」というボイスを聞くと妙に落ち着くという方、「〜IMPACT」ではエクセレンの胸が揺れなくてバンプレストのサポートセンターに怒りの電話を入れてしまったというちょっぴりサイコな方に本作をオススメします。


(2003/04/26)

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