◆【レビュー】 高速機動隊◆

     

■タイトル 高速機動隊
■プラットフォーム プレイステーション2
■ジャンル カーアクション
■発売元(開発元) ジャレコ(SUZAK)
■発売日 2005年11月3日
■価格 7,140円(税込) (購入価格4,700円)

 




  『攻殻機動隊』買ってきたぞー!

  ちょ、…それ、…高速機動隊

  ゲゲェー!


なんてトラブルが日本中で起こってるんじゃないかと心配なタイトル『高速機動隊』
(別に「攻殻機動隊」との関連性はないのだが)
聞くところによると「ある意味面白いゲーム」とのこと。なんだろう。気になる。
その真相を解明すべく購入してみた。

 ■システム

 ゲーム内容を一言で言うと、逃走車を捕まえるというカーアクション。
有名どころで例えると「チェイスHQ」と言えば分かりやすいか。
体当たりや武器を駆使して敵車両を検挙するアクションゲーム。

 もちろんそのまんまパクリと言うわけではなく、本作独自のシステムとして『フォーメーションシステム』というものが採用されている。これはプレイヤーが最大4台の車(仲間)を引き連れて行動できるというものだ。なかなか斬新なアイデアである。
他にもキャラクターイラストもカッコ良く、セリフはフルボイス、BGMも良い、という何とも完成度の高いゲームである…一部分を除いては

そう、一部分だけズバ抜けてクオリティが低い部分があるのだ。
その部分とは『アクション部分』
実はこのゲーム、ジャンルがカーアクションなのにアクション部分の出来がヒドイというトンでもないゲームだったのだ。

 
 ■アクション部分紹介

 アクション部分の紹介をしよう。まずグラフィック。
いきなり見た目から飛ばしている。ポリゴンは旧世代ハードのゲームじゃないのかというくらいショボイ、常に道路の継ぎ目が見えるし、背景の山などは突然目の前に現れるタイヤの挙動はスピードと背景に合ってない

 これだけでも十分なのだがフォーメーションシステムの出来もヒドイ。
せっかくフォーメーションを組んで敵車両と戦闘開始になるも、味方の攻撃にもダメージ判定があるので味方からの攻撃で瞬殺される
いや、敵車両と戦闘が開始されるならまだマシか。慣れないうちは敵車両に追いつく前にフォーメーションを維持しようとする仲間のタックルを喰らって死ぬこともある。
(まぁ、セッティングをキッチリ行えば誤射の確率は減るのだが)

 しかし一番痛いのはアクションパート時の会話が飛ばせないということだ。ゲームオーバーになることの多いゲームだけにこれがツライ。たかだか1分のステージを遊ぶ為に長ったらしい会話を見せられる。モチベーション下がりまくり。さらにこれはタイムアタックモードでもスキップ不可なのだ。キツイ。よほどの忍耐力がある人でないと途中で投げ出してしまうことだろう。私は序盤で一回投げ出しそうになった。

PS2なのにこのクオリティ。実際動いてるところは
もっとジャギジャギして見づらい。


 ■総評

 キャラデザ、シナリオライター、声優、BGM製作スタッフの努力をアクション部分担当者が全て無にしたといった感じ。
まぁ、仲間の誤射は笑いを誘うという意味ではあって良かったのかな。これがなかったら何のインパクトもない普通のクソゲーだっただろうな。

 しかしこのゲーム、なんかファミコン時代のゲームを髣髴とさせるんだよなぁ。理不尽な難度、飛ばせないデモ。最近の親切設計なゲームに慣れすぎてたせいもあってか、すごく新鮮だった。不親切さが逆にやる気をかき立てるというか。ゲームオーバーになった時の悔しさがハンパない。「くそー!また1分もある会話を聞かなきゃいかんのかー!!」、ってな具合。ある一線を越えると異様に面白くなってくる。
たまにはこういうゲームもいいもんだ。

汚いグラフィックと飛ばせない会話シーンさえ我慢できれば普通に良ゲーです。
(それが我慢できれば苦労はないんだけど)
骨のあるゲームを求めてるという方には良いかもしれません。
ただし、根気のある方以外は絶対にオススメしません。





※2006/03/06追記
製作元のSUZAKですが、公式サイトの業務年表から「高速機動隊」の名前を削除した模様。
どうやらメーカー的にこのゲームはなかったことにして欲しいようです。
 

高速機動隊攻略メモ

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