◆【レビュー】 悟空伝説〜MAGIC BEAST WARRIORS〜◆

     

■タイトル 悟空伝説
〜MAGIC BEAST WARRIORS〜
■プラットフォーム プレイステーション
■ジャンル 対戦格闘
■発売元(開発元) アルュメ
■発売日 1995年5月26日
■価格 6,090円(税込) (購入価格420円)

 



 実写格闘ゲーム好きの間では迷作と名高い本作。ついにゲットできました。
ゲームを始める前からワクワクしてます。
もうね、メーカー名が発音しづらいという時点で既に高評価です。
では始めてみますか。

 ■オープニング

 起動してまず目の前に飛び出すのはジャーン!とアルュメのロゴ。だから発音しづらいんだって。
その後、実写の着ぐるみ達が自己紹介を淡々とする単調なオープニングムービーが始まる。



 
 孫悟空:「オラ、オラ、オラーッ」

炎の中から棒を振り回しながら現れたのは主人公の孫悟空。
着ぐるみの気味の悪さもさることながら
目の焦点が合ってないところが怖さに拍車をかける。
子供に見せたらトラウマになるぞ。



 
 猪八戒:「ほな、いきましょかー!」



 
 沙悟浄:「かかってきなさい!」



 ゴメン、悟空はまだマシ。
猪八戒、沙悟浄、と現れるごとにどんどん気味の悪さに磨きがかかっていく。
っていうかコレ本当に西遊記か? 格好がなんかおかしくないか?
シルクハットに蝶ネクタイの沙悟浄は別の目的で使われた着ぐるみ流用してないか?
デパートの屋上でやってるなんとかショーとか。

で、その後淡々と着ぐるみキャラの自己紹介が続くのだが………


 

ここで噴いた!!
この人すごくない? こんな格好で、なおかつ素顔丸出しだし。大丈夫?
このゲームに出演したことを経歴書に書けるんだろうか、と要らぬ心配をしてしまった。



オープニングからしてこの出来。
本編を始めるのが恐ろしくなった。

 ■開始

で、ようやくゲーム本編。

 

タイトル画面にきてみてビックリ。モード「STORY」と「VS」しかない。
潔い。実に潔い。よほどこのゲームの出来に自身があったのか、はたまたただの手抜きか。
ゲーム中にポーズがかけられないところから察するに恐らく後者だろうが。



STORYモードを始めてさらにビックリ。
 

なんとステージ間に凝ったムービーが挿入される。
もちろん全部実写!迫真の演技は手に汗を握る。
その出来はNHKの教育番組かと間違えてしまうほどハイクオリティ。



 

 さて、ようやくゲーム部分の紹介を始めよう。
基本部分は2D対戦格闘。コマンド系必殺技ありのいわゆる「スト2」タイプ。
キャンセル技も存在したり、CPUが異様に格闘ゲーム慣れした動きをしたり、
割とマニア向けに仕上がっている。
1995年と言えばまさに格闘ゲームブーム真っ盛りな時期。
それを考えるとうなずける内容だ。

しかし格闘ゲーマーとして厳しい目で評価すると…平凡な出来。
特別なシステムがあるわけでもなし。至って普通。
「とりあえず格闘ゲームブームだから」というノリで作った雰囲気が感じられる。
製作サイドは本気で売れると思いながら作ったのか?
っていうか着ぐるみの出来を見た時点で誰か止めろよ。

 ■総評

 発売されたのがPS本体が発売されて半年の頃。つまり時代背景として実写こそが究極のリアルという思想がまだ残っていた頃だ。時系列的に「ツインゴッデス」「ストリートファイター リアルバトルオンフィルム」「バトルモンスターズ」と同じ時期。つまりはそういうゲーム。

ただ、実写ムービーの中間デモが爆笑ものなのでそれを観るだけでも購入する価値は十分にアリ。
しかもマルチエンディング。変なところだけ凝ってる。もっと格闘ゲーム部分を作り込んでくれよ。
個人的に思うのだが、配役を「まちゃあき、岸辺四郎、西田敏行」にすればミリオンいったのではないだろうか?
いかんか。
 

<コラムTOPに戻る>