◆【レビュー】 ギガンティック ドライブ◆

     

■タイトル ギガンティック ドライブ
■プラットフォーム プレイステーション2
■ジャンル ISF(インタラクティブ・サイエンス・フィクション)
■発売元(開発元) エニックス(SANDLOT)
■発売日 2002年8月29日
■価格 7,140円(税込) (購入価格2,500円)

 



 あの地球防衛軍を作ったサンドロット製作のゲームがあるということで買ってきた。
今まで聞いたこともないタイトルなだけに期待値もまったくの未知数。
しかし2002年発売って随分前の話だな。ホントに大丈夫か?
不安になりつつ起動してみたのだが…。

 ■システム

 大雑把に説明すると、ジャンルは3Dアクション。
リアルな高層ビルが立ち並ぶ街を舞台にした箱庭ゲー。

 

 

街並みがとにかく現実のものとソックリなのである。
ビルなどの建物、人や乗り物の大きさの比率は現実のものと比べても違和感なく、
スタッフに建築関係者いるんじゃないのか?
と疑ってしまうくらいだ。
(地球防衛軍を経験済みの方は分かってもらえると思うが、アレと同じ)
高層ビルから陸橋、横断歩道から駅のホームまで。
プレーしててあまり目にすることのないだろう部分までしっかりと創りこまれている。





 

 で、このゲームの目的であるが、
それは「ヴォルガーラ」と呼ばれる「突如宇宙からやってくる怪獣を倒す」ことである。
主人公は極秘に創られていた「機人」と呼ばれる兵器を操縦することになる。
まぁ、ロボットモノのアニメなんかでよくある展開ですな。



 さて、ここらへんで、
リアルな街でベタベタな展開をして何が面白いの?
そこらへんにあるロボットゲームと何ら変わりないじゃない?
と、お思いであろう。たしかに静止画だと平凡なゲームにしか見えないが…

 このゲーム、普通じゃない。

何が普通じゃないかというと、
ロボットモノのくせに常に主人公視点でゲームが進行するというところである。
コックピット? ンなもん、ないない。
つまりロボットに「乗る」のではなく、リモコンで操縦するのだッ!
そう、究極のロボットシミュレータだったのである!!

セレクトボタンを押すことで「機人」モードへ移行。
主人公の目線から機人の方へとカメラが方向転換。


 機人の真下からの視点。
 迫力はあるが踏み潰されるリスクもあり。

 肩に乗った状態から戦うという夢のような展開も可能。
 とにかく「どこで戦うか」に関しては自由。

 機人がやられてもゲームオーバーだけど、
もちろん主人公がやられてもゲームオーバーとなる。(そう簡単には死なないけど)
主人公、機人、主人公・・・と切り替えながら敵へと近づいて行く。
高層ビルなどの邪魔なものが視界に入らないようにベストポジションをキープ。

…気分はすっかりゲームの中の主人公。

 ■熱い操作性

 先ほど「リモコンで操作する」と説明したが、
操作系統までもラジコンのリモコン風に仕上げてしまっていたりするから油断できない。
つまりどういうことかというと、



 コントローラのLが左足、Rが右足に対応。

 アナログキー左が左手、右が右手に対応。



…完璧である。 でも手元が大忙し。
最初は歩かせるだけでも一苦労だが、慣れてくるとこの操作も感情移入の一環として病み付きになってくる。
アナログスティックも倒し方によってフック、アッパー、ストレート、投げ、など多彩なアクションが用意されており、単調にならないようになっている。さらにコマンド入力により必殺ビームからロケットパンチなども用意されているので上級者でも楽しめる。



 
 必殺ゲージが満タンの時に出せる一撃必殺ワザ。
 どう見てもスーパー○ナズマキック。「エンジェリック・フォール」


 ■ツッコミどころのあるストーリー

 ゲーム部分も面白いがストーリーも非常に面白い。
妙に冷めた感じの主人公、無駄に熱い博士、バイト先のライバル店の破壊を遠まわしにお願いするヒロイン、
歩かせ方を間違えるとスッ転ぶロボット、目の前で空中飛行をしても驚かない通行人たち、
ロボットが鷲掴みにした状態でロケットパンチごとふっ飛ばしても死なない元婚約者、
世界がリアルなだけに変にツッコミポイントが多数。逆にインパクトあるストーリーに仕上がっている(笑)
このあたりは某横須賀ゲーと同じ空気が漂っているなぁと思った。
ちなみにフルボイス。
各話15分くらいのボリュームなので気軽に遊べるのもポイント高し。

 
 遠回しにライバル店の破壊をお願いしてくるヒロイン。
 好感度を上げておくと後のストーリーが変化する。
 いいのか? こんなことで喜ばせていいのかー?!

 
 ■総評

 最高に気に入りました。まさかPS2にここまで遊べる(笑える)ゲームがあるとは。
何で今まで買わなかったんだろ。教えていただいた方、サンクスです。

ロボット好きな人は黙って買っておくベシ。今までに無い操作系統とジャンル(※1)。まずは一回遊んでいただきたい。
自分の手で動かしてみないとこのゲームの魅力は伝わらないので。
発売から随分と経過しており、市場価格もそんなに高くないので見かけたら是非。

なお主人公、ロボットはそれぞれ3種類用意されてるので「俺は女キャラしか使わん」という方や「俺は重量系専門だ」という方のニーズにもばっちり対応。安心だ。

 (※1 同社製作のPS1「リモートコントロールダンディ」・PS2「鉄人28号」は除く)

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