◆【レビュー】『コード・オブ・プリンセス』(CODE OF PRINCESS)◆

     

■タイトル 『コード・オブ・プリンセス』
(CODE OF PRINCESS)
■プラットフォーム 3DS
■ジャンル ベルトアクション
■発売元(開発元) アガツマ・エンタテインメント(スタジオ最前線)
■発売日 2012年 4月 19日
■価格 6,090円(税込)

 



 セガサターンで熱中したアクションゲーム『ガーディアンヒーローズ』(以下ガーヒー)。
それにソックリなゲームが3DSに登場するというから放っておけないじゃないか。
しかもイラストは西村キヌ氏。プログラムはなんとガーヒーの右京氏。おぉー、こりゃもうガーヒーの新作と思っていいのか?!
期待値は上がりっぱなし。喜び勇んで発売日に特攻したわけだが……………

………なんというか、色々と惜しい作品であった。良いところと悪いところが両極端な出来とでも言うのか。
では、具体的に書いていこう。


 ■豪華な完成度

 ゲームシステムは横スクロールのベルトアクション。
弱攻撃・強攻撃・ジャンプ・ライン移動を駆使して群がる敵をなぎ倒していくゲーム内容。もちろんコマンド必殺技や必殺キャンセル、空中コンボなんかもあったりする。はっきりいって「ガーヒーのまんま」。

このゲームのオリジナル要素としては「ロックオン」「バースト」というのがある。「ロックオン」は敵に攻撃をヒットさせると、以後その敵に対してはダメージが大きくなるというもの。ボス戦ではいかにロックオンを決めるかがカギとなってくる。
「バースト」はMPを消費する代わりに、一時的に攻撃力を高めるというもの。ロックオンとセットで使用するとボスに大ダメージを与えられるチャンス。一気に畳み掛けるのが非常に快感。

使用可能キャラクターは40人超。レベルやアイテムの引き継ぎあり、さらに最大で4人同時プレーまで可能。シナリオの数も多数ありでボリュームはなかなかのもの。それでいて1クエストは5分前後で終わるので短時間でサクッと遊べるのも嬉しい配慮。オンラインモードがあるのもグッド。


 濃すぎるキャラクターの個性もインパクト大。
とにかく世界観がぶっ飛んでいる。終始ギャグだらけ。ギャグ多めなのが好きな自分でも「ちょっとは真面目にやれよ」って思ったほどだ。もう至る所にネタが散りばめられており拾い切れないほどである。例えばキャラクターの名前、

 ・シスターヘル
 ・レディ・ゾゾ
 ・月影・シューティングスター之介
 ・ジョー・ザ・ライオンゲート(※元ネタは宍戸錠)

などなど。
名前だけでも笑いに走っているのだが、加えてゲーム中のテキストもネットスラングやどこかで聞いたことのあるセリフなどが使われまくりで、さらにそれを豪華声優にフルボイスで喋らせるという無駄な力の入れよう。

 「スーパーイケメンタイム!」
 「ペガサス!龍角散!!」
 「やらなイカ?」

フザけたボイスが飛び交う光景はまさにカオス。まぁこの手のテキストが嫌いな人は受け付けないだろうけど。自分的にはドツボ。腹筋崩壊するかと思った。


 そして忘れてはいけない熱いBGM。
一度聴いたら頭から離れないくらいの名曲揃い。特にボス戦の曲は、大作RPG並みの完成度でメッチャ熱い。それもそのはず。作曲はゼノブレイドの音楽などを担当されたACE。超有名人でしたという。

西村キヌ氏のキャラクターデザインも大変素晴らしい。パッケージはもはやアートとして飾っておきたいほどである。主人公ソランジュも超可愛い。

すべてにおいて有名人を起用するという徹底ぶり。
いや〜、金かかってるよ〜、これは。
 

ガーヒー風のベルトアクション。レベルアップやアイテム装備もあり。


すべてフルボイス。声優さんが「www」の部分をうまく表現してて笑った。


キャラクターは条件を満たすと増えていく。最終的に40以上使用可能に。
しかも全員にレベルとアイテムを割り当てられるという凝った作り。

 ■不満点

  ゲームシステム・キャラクター・ストーリー・BGM、すべて期待以上の出来で、「おぉこれはもしや当たりゲーを買ってしまったか?!」と、大喜び!…も束の間。

 肝心のアクション部分の出来が残念なのであった。

いや別にクソゲーというわけではない。面白いのだ。面白いのだけど、なんかガーヒーと比べると「コレジャナイ」感がする。具体的にいうと「全体的にモッサリしている」のだ。すばやさのステータスを上げれば若干は改善されるが、それでも遅い。
あと処理オチ。広範囲攻撃を出すと必ず処理オチする。オンラインで4人同時に魔法を使ったときはフリーズしたかと思うほどの処理オチが発生したこともあった。
また、各キャラの必殺技が少ない、敵の攻撃が単調、と 1人プレーは飽きが早いかもしれない。まぁこのへんはオンライン協力モードで救済されてる感じだけども。


中でも主人公であるソランジュの重さが目立つ。
パワー型(ガーヒーでいうところのハーン)なので仕方ないのだが、
こういう扱いづらい性能を主人公に与えちゃイカンだろ、と思った。
隠しキャラにはもっと扱いやすいキャラが居るってのに。
 ■総評

 惜しいところもあるが光るところもある迷作。
何度も言うけど面白いんだってば! ただねー、ガーヒーの名前使わなきゃなーと思うわな。
無名の新作ならば、それなりの評価を得たはず。 B級ゲームとしては100点満点なんだが(笑)
今時なかなか無いぜ?こんな金をかけた馬鹿ゲー。貴重すぎるよ。
万人には薦めれらないけど自分は大好きだな、こういう斜めに全力疾走したゲーム。次回作も出して欲しい。絶対買う。

 現在、定価の半額以下で買えるみたいだし、その値段なら値段以上は絶対に楽しめるはずなので、
アクション好きかつ、馬鹿ゲー・B級ゲーム好きは押さえておこう。


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